汗ばむ夜は
また眠れないかと
憂鬱にもなるが
熟睡のうちに寝過ごして
時間を失ってしまうより ....
夥しいツノの群れが
君の皮膚の上を這ってゆく
生焼けの空が爛れている
膝の上の夕日を何度も ....
秋になったら秋
雪が降ったら雪
自称詩人のクソつまらなさには
縄跳びを首に巻いて
左右から2 ....
お茶の間の畳 私の靴下を波の形で受けとめている
まだかたいタピオカパールを見おろして「 ....
ボケットに隠していたのは猿の指ゆうきをください悪知恵ではない
胸元を強調し過ぎじゃないかしら嘘 ....
ジニーが死んだ
名前なんかつけたから
何度壊してやっても
やがてまた同じところに低く浮かんで
....
なにも見えない
いいとこなんて見てない
そんなとこ見なかった
葉月。の海月から、棘言葉を聞いた ....
虹の根元を今日の夕暮れ初めてみた
輝く太い白柱、虹の弧を支え
余りにリアルなその立体の佇まい ....
「私は幸福である」と人は如何なる場合でも感じる事は可能だろうか?
以前、テレビで寝たきりの老人が「 ....
反核の連中は
今こそ立ち上がって
ブタ王国に乗り込んで
ピョンイヤ~ン、あんたも好きねえ~
....
半分眠って、半分起きている体の
そのちょうど真ん中に、ひとつの花が咲く。
咲いた瞬間に枯れてしま ....
水彩のように
やさしい それは儚い夢
水滴がひとしずく
滲み広がる ひとり浮遊する
....
夏の暑い日
しょっぱいおっぱい飲みたい
ぼくは泣いているのに
どうしてひとり置いてくの ....
桜並木のその先にある病院で大事な人は死んじまった。
二年も前の出来事で、
桜並木のその先 ....
蝉の殻が凍る
日没
静電気だらけのコートを着る
日没
じゃらじゃら冷たい硬貨を取る
日没
....
雨が
矢のように降る
雨が
鉄砲玉のように降る
天が
地上を
攻撃しているようで
怖い ....
山並みが紅葉になり様変わり色づく早さに磨きがかかる
重々と心に沈む不安感虹の姿の天使が見えた
....
詩を書く
死を嗅ぐ
初秋の空
ぽっかり
青仰ぐ蒼
鬱屈狂気
吐き出し
開く天蓋
陶酔 ....
バーデン先生と
ワグナー先生が居た
叩かなくてもいいじゃんと
ブルマが買えーーんが口癖だった
....
ひとのそういう気持ち
報道され
どうでもいいことに思えるくらい
とても陳腐だ
....
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