喫煙所の脇
燻る俺とタバコ
ペットボトルでいっぱいのゴミ箱
雑多で不愉快な革靴の音
切れかけ ....
欠けている月をみると
こころが穏やかになる
足りないということは いのちがあるという証拠だ
....
ソテツの葉が絡みつき 十年に一回輝く
狂おしく悩ましい亜熱帯の夜 何かが生まれる
息を殺して十五 ....
四角い
フォルムを
くずしたい
だけど
....
世界がある
世界がうかぶ
捉えようのない空間
捉えようのない生命
科学的に分析すれば ....
サーカス小屋に夕げの香りのあたたかさはないのだ
オレンジと黒の渦巻きのぶん冷たく焦げている
....
池のほとりにすわって
スケッチブックを片手に
タガメを描いている
頭上には角ばった泥の月が ....
君がいう
髪のびたねと
風がなびいて
会えない日々を梳かしていく
君は遠 ....
猫の喉奥から
小さな雷鳴が聴こえる
やがて
雨が降ることだろう
さみしさを埋めようとして ....
おばあちゃんたちが暑い陽射しの中を
ふらふらしながら広い駐車場を
歩いている
店内にたどり着く ....
いつからだろう
熱病に侵される
戦う南風、こがらし
叶わない。
世間様に顔向 ....
Silent night 聖夜の修道院
Sing hymn 子供達が讃美歌を歌う
ああ この一時 ....
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