私は川べりの道をSと歩いていた
何があるというわけでもなかったが しかし 日が
差していた 昼下 ....
暗がりに恋情を隠す
心音が落ちてゆく
水の階段を登り下り
君の肌の質感に流され
....
本気になれば
生まれてから死ぬまで
一分一秒もらさず
動画に保存することが
出来る時代になっ ....
腕を切らなくするのが
ずいぶんとうまくなった
彼女の
シャンプーの
においの横でねむる
ひ ....
あした生きていたらひばりは80歳になる
酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ
レコ ....
初夏の兆しが止まない
桜が散ったのはついこの間のことだというのに
雨季をもろともせず
気温とは ....
小島先生の大きな手が
私の後頭部を襲い
私は前歯を机にぶつけて
少し欠けてしまった
思い出せ ....
良く見かける 昔ながらの三つ編み
黒く伸びる髪の毛の先に
赤いリボンが はためいている
....
もがいて繋げた糸
11桁の数字の羅列と見えない電波に縋ってみたくなる
電話口の音声は合成音だと誰 ....
理性というブレーキを使い
破滅への道を潜り抜けている
愛する人を大切にしたい
何か ....
白い景色の中で回るメリーゴーランドに人はいない。
何かの気配を感じる朝はいつもより濃い目の ....
さみしい、のかたちに
折り重なって死んでゆく
ひとりごとのなかに
わたしと似た顔をみつけた
....
飾り
選挙
電子的
13rows, 0.99sec.