木の高いところに骨がかかっていて
鳥が面白くなさそうについばんでいる
手にしたほうきでつついて落 ....
朝は胸元を掻きあわせる、ひとりぼっちでうす水色の空のしたあるいている、しゃべることのできない胸のうち ....
怯える白い犬
まるで私のようだ
ふるえる ふるえる
ふるえる
その瞳は弱弱しく
宙を見つめ ....
雨が降っている
間断なく
なぜ 雨を物悲しく感じるのだろう
たとえば 勢い ....
退院したら
飲むのを
一番の楽しみにしている人が
けっこういる
そういう人が
退院する際に ....
淡い知覚の海に
ふと あたたかな弾力
戸惑いながらも知らぬ間に
綻んで往く 原初の蕾
....
わだかまりがあって
心の中にしこりができたが
それをつぼみと思うようにした
抜け駆けがあっ ....
僕が君と同じ人間でよかった。
泣きながら笑ったり、疲れているのに大丈夫だと言ったり、
そんな ....
先日僕の見舞いに来てくれた
元気印のオジサンが
車の事故で入院した
運転中床に落ちた物を拾おう ....
僕の田舎の店は
どちらがお客様か
わからない店がある
入店しても
主人はブスッとしている
....
1
張りつけられた心は
鉄を含んでもいないのに
錆びるさびるサビル
錆びて凍てついた ....
老化した こころを蹴散らす
統抜ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ ....
美しい人だと思った
横顔の睫毛の巻き上がり
優しいハナの稜線
ちょこんと突き出た柔らかな唇
....
分厚い雨雲
湿気が多くて
身体が重く感じる
傘を差して歩く
止む気配が全くない
雨 ....
血なんて単純な道を流れてるから
つまらないな
迷いもしないし行き先をうしなったら
帰る場所しか ....
幽鬼
痛み
蜆
4さいのとき
14さいのとき
24さいのとき
ぜんぶそれぞれに淋しかったけど
朝おき ....
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