雨の幕間に耳目を伏して
乾いた水脈を手繰るように
生命の中核へ
堅い樹皮を穿つように
....
やることない
金ない
友達いない
彼氏いない
彼女いない
仕事ない
才能ない
ない ....
ネパールのおばさんと話していると
初夏の風が吹いて
自ずとら抜き言葉になる
門 ....
遠くで春雷鳴っている
遠い遠い国からの
流出する熱、光
此処は既に
隙間だらけのあばら家 ....
○ここの病院に入院する
と車の免許証がないワイフに話したら
ここ、交通が不便なのよね
だった
....
そらの匂いが
あじさいの花に
かぞえきれないかげを穿つとき、
虹の残り香が めをさます。
....
ワイフは
僕が何か言うと
すぐ怒る、と言う
僕は怒っているつもりはないけれど
すぐ怒る、と言 ....
長いブランコって
苦手な人にとっては
罰ゲーム以外の
何者でも ないですよね
....
水城
やませ
屍
泊まってる部屋から市ヶ谷のアンテナが見える
金正恩か、北朝鮮か
地震もミサイルも
....
とても薄っぺらいものを見ている気がする
夢の国に居るみたいだ
どこに居ても夢の国なのか
ひどく ....
ないめん深海のポールにぶら下がって
千代田線直通
れいてんかえさるは
まいしくるのまいしくる
....
優しいピアノの旋律が響く中
目の前で崩れていく世界
このアンバランスが充満して
飲み込んでいく ....
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