だめだ
もうだめだと思いながら
それでもまだ生きながらえている
この鼓動は止まることがなく ....
今朝から重く
かたむけたあたまは
いつのまにか耳から後ろが
スズメバチの巣になっていま ....
三月の終わり静かに雪原を食むもの
山々はうたた寝
雲の枕に青い敷布
芽吹く前の樹木が苔のように ....
頭をひねり潰された俺の残像が
道で抜いた雑草握りしめて
きたない路地裏をうろついている
心 ....
都会の中で泳いでいる
君たちと呼んでいいか は
多分睨むに違いない ひとたち
紅い鱗が ....
人は年をとるたびに衰える
しかし、水が自分を犠牲にして木を潤すように
木が火を燃やすよう ....
誰かはしらないが
そこに座っているものが
瓶をあけ 液を飲み口を拭い
....
○病気は
気にし過ぎても
いけない
気はほどよく使わないと
いけない
○看護師の一番難 ....
記憶の焼土に
茫漠とひろがっている
透明を佇む石が
ひととき凪いでいる
点滅にさそわれて ....
水色の水色の水色の
....
白樺の林を抜けるととても小さな家がある。
初めて出会った僕らはそこで小さな約束をした。
....
さくらの花びらのみしりとひらくときの
衣擦れみたいなわずかな音をたべる春待ちたちはやさしい
....
自分の中にあるものを見ている時に
流れる景色を見ている
私は何かを見失う そこに
電車のシート ....
四月馬鹿
微塵切り
白湯
14rows, 1.03sec.