煙草をくわえて自転車漕いでる
大福のような
ちょこんと後ろにおばあちゃんのっけて
坂をゆっくり ....
果物の皮
草の波
腹をくすぐる
紙の飛行機
割れてしまう
雪の空
....
一枚の写真が燃えている
黒い鉄の花びらの上
ひらめく炎をその身にまとい
そりかえる
水蒸気と ....
練習をしている
いつか幸せになるための
練習をしている
いつか不幸になるための
練習 ....
十五の春から五十年が過ぎた
六十五歳の同窓会が
こちらでは珍しい雪の降るなかで
ゴルフ場のある ....
横の二人組の会話
さっきボソッと言われた
人はひっかかりポイントをつけるのかもしれない
ク ....
だって
わからなかったんだもん
君がどう思ってるかなんて
君が
どう ....
色が見える
肌触りを感じる
匂いと、
匂いとみたいに立ち上る情感
一瞬が光の速さで
私 ....
わたりがにのフィデウアは、僕の恋人
半年に一回くらい、僕と妻は君を食べる
君はいつも白い渚からや ....
傾いて回る地球
昇る太陽 沈む月
俯いて歩く君
凍る体温 冬のせい
濃くなる影 薄まる存 ....
あなたのシルエット
追いかける私のシルエット
子供心をもつ大人の二人
世の中の悪いもの ....
神々の祈りに私が微笑む時、ああそれは幻か。
煙草の煙に佇む旅情、今は健気にその花を咲かせる ....
高原に解き放たれた馬は一枚の夢を見る。
透明のキャンバスに画家は理想を描く。
山荘に集 ....
裏通りのささやきがツンと耳に触る夜、
僕は一篇の詩を描いた。
ネガティブが開いてゆくよ ....
エビフライ
日光
泥
暦ではもう春になったらしい
それでもどこかで雪は降っていて
今日歩いてきた足跡も
....
便器にトイレットペーパーを
先に浮かべ
そこにウンコをすると
ウンコは水に沈むことなく
空気 ....
数学と推理小説が結婚して
生まれてきた左利きの子供
そんな感じ
現象と ....
2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た ....
最近の 日の出時刻を 知らぬから
未だ 明けきらぬ どころか
明ける 気配すらも 見せぬ塩梅 ....
白い薔薇
悲しみ 揺れて
唇 噛みしめ
花びら ....
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