なにもうしろめたくおもう必要はないと
あなたは言う
わたしのことを許している
あなたが言う
....
お前は白い犬ではないと 呪文の如く 唱え始めた
連なる氷柱
垂れ下がっている屋根の ....
きっと夜空に映る
君に宛てられた
ひとつの恋とは
すべての愛のことだろう
きっと青空を想 ....
企業戦士
業績不振
過剰労働
問題蓄積
疲労困憊
飽和状態
....
夜、蛇口からボトボトと鉄板をたたく音がして 怖くて締める
私の内で溢れ出る苛立ちや不安、
皿を洗 ....
君の住む街のパチ屋の喧騒もあかりもきっとうそじゃなかった
木工用ボンドが澄んでいくようなわ ....
貧しい家の並ぶなかのぴかぴか
繁盛繁盛どうせブラックあるいはグレー
まれに清く正しく住人の味方の ....
私は今から立ち去りますって
宣言する必要あるか?
押し付けがましいったら
ありゃしない
人知 ....
四季のなか また四季のある 不思議さに
めぐりてゆくは 一艘の舟
鶯に 浮かれ心を 誘わ ....
糸切り歯がとても尖っていて噛みつかれたら痛そうだった
あんまり見ていると怒るしすぐに横を向 ....
自由席で
立っている
自由席が
ぜんぜん
自由じゃない
件
ずらっと並ぶ
....
ふっ
って
知らないうちに
ほら
君のにおいがする
そんなの気 ....
こちら都会の外れから
見ると 帰っていく今日が置いてく 星一つ
{ルビ夕星=ゆうずつ}だ 星は
....
ああ うんち。
また うんち。
たぶん いつもの奴。
たぶん 近所の野良。
....
放課後のラーメン替え玉二つ三つ
「失恋後」プレイリストに名前つけ
登校はメヌエットじゃな ....
一人の生徒がピアノの前で押し黙っている。さきほどから同じ姿勢のままで、身動きをしない。時折顔をぼりぼ ....
色とりどりに囲まれて
瞼を閉じている
ここは砂の城で
うみねこが足跡をついばむから
来た ....
わたしたち、枯らした植物埋めちゃって、そこを幕府と呼んでいました。
ドアノブを直せると言う同僚 ....
透明な砂地の樹が倒れ
枝が根に
根が枝になり埋もれている
影が打ち寄せ ....
奥さん、だいぶ忙しそうだね
ただのボランティアですよ
そうとう稼いでいるようだね
....
朝
おはようを云いたくない時にも
おはよう、と云う
ほんの少しほほえんでいたかもしれない
....
*** 冬をのりきるためのアレンジコーヒー4種ほか ***
部屋の灯りを消して楽しむ カフェ・ ....
夕暮れどき
一日の仕事を終え
石段を弾むようにかけおりて
家路へと急ぐ、うしろ髪を簡素にたばね ....
泡立つ海で腕をあらいましょう─
はいわかいましたですか明日のここにならない先方ならのメルか届か ....
自分のことしか話せないなら死ねばいいと思うとき
世界はわたしと脱衣所だけになる
消せない電気と割 ....
冬桜失意の空に咲き居れり
わたしは、過去に、 とんでもない事柄を 発言しました。
『泪、涙、るるりら、る、は、私です。他にも ....
「おとうさん、わたし、お話かいたの」
きらきらした目をして、澪は、大好きなおとうさんへ、書き溜めた ....
行方不明の小学生3人が見つかった
そういうニュースのテロップが流れていた
冒険したかった ....
29rows, 0.98sec.