入れても 入れても
戻ってくる
溜めても 溜めても
消えてしまう
何も残っていない筈なの ....
ブルーノ・サンマルチノが
ヅラだったことを最近知った
プロレスラーでヅラって
危険極まりないよ ....
そんな風にときどき
ためいきをつきたがっている
ぐらいなのに
そんなところへ
Mさん ....
太陽はいつも眩しくて
ギラギラしていて
強すぎるけれど
孤独で
とても孤独で
ただ光を ....
猿のくせに
狩りをして
小型の動物を
バンバン喰うらしい
バナナやっときゃ
大人しいわけで ....
本当に実力があれば
ちょっとぐらいのスキャンダル
へっちゃらで乗り越えられる
ローラを見て ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
....
俺か
って
嘆いて
頭を垂れたか
それとも
土下座したいのか
かつての自分勝手よ
....
あなたがいないこの世は
さびしいけれど
あたしまだそちらへ逝けそうにないわ
墓守りに孫守りもあ ....
潰してきた
気付かぬふりして
舗道の上の
見えにくい蟻を
踏みにじるように
見て見 ....
見る
見るってことにたいして、私は、最近考え続けています
未熟な私ではそれは難しいことで、
や ....
いよいよオープン間近の焼肉店「{ルビ喰尽=しょくしん}」!
喰らい尽くすと書いて「喰尽」!
従来 ....
ふいに、とつぜんに
真っ白になったというのか
吹雪にふかれたように、というのか
巻き込まれたよ ....
長いこと彼の声を聞いてない
もう三ヶ月くらい
家の外は寒く
雪が残ってる
彼は普通の顔で ....
楽なことばかりやっていると
衰えるばかりだ
年寄りに
楽ばかりさせてはいけない
「一日の最大の難関は
ベッドからの脱出だ!」
獅子文六「可否道」(のちにコーヒーと恋愛)で
主人公のモエ子は
コーヒーを淹れさせたら
ピ ....
小指ほどの小人が縫い付けているのは、
あかいボタンでした
繕いものは、みるみる整って
....
寂れたバ-の長椅子で
瓶ビ-ルにくちづけを
両腕の入れ墨を切り裂く
刃物傷だらけの ....
嘆き
恋に気づいてしまった、そのとき、私は死を思うのです。
恋に落ちてしま ....
スツールに置いたスタンドライトの明かりが
薄い紙を透かして
褪せた文字を
一ページさきに触 ....
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