天安門広場で
ベースボール
きみの快速球を
ワンちゃん仕込みの
一本足打法でフルスイング ....
燦 とひかりが降り
彼の中の森がめざめる
その肢体が
若枝であり
清流であり
薫風である彼 ....
眼窩から此方側へ延びている廊下に沿い
雨に濡れた数人の男たちがワツワツ歩いていく
....
すいすい
酔 酔
あなたに
酔すい
すいすい
酔 酔
おのれに
....
からっぽ
からっぽ
こころがからっぽ
からっぽ
からっぽ
ことばがから ....
曖昧な態度のままで察し合うのが自然
と言葉で明示することもなく
顔や声音
目線や肢体の所作で流 ....
ロシアと平和条約を締結したと見せ掛けて
一方的に破棄して
ウラジオストクまで攻め込んで
白 ....
赤子の手をへし切る 悪魔憑きな為
グポジ ワニワニヤ ヒ ワニワニヤ ヒ
物陰から湧くわ ....
身体に染み込んでいる光と闇に戸惑いながら
明日という日を夢見る
闇が恐れを生み出し
光がそれを ....
穴を掘る
私たちは穴を掘る
深く
硬い地面に埋もれた
季節の輪郭をなぞるように
穴を掘 ....
手は 繋がなくても大丈夫
顔は 合わせなくても大丈夫
誰かが世界を大丈夫にしてし ....
有刺鉄線を踏みつぶして
乗り越えるために
戦車が発明されたという
有刺鉄線は爆風を受け流し ....
僕にとって坐禅は
自分の心に戻る時間だ
ただすわって
息を吸ったり吐いたりするだけだけど
心 ....
家の周りには
好きな場所がある
綺麗な公園
お洒落なカフェ
景色の良い高台
好きな ....
ことばが語られているとき
ことばは消えている
そこにあるのは微笑みや苦笑い
ことばが刻 ....
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった
寝返りの襞に言葉が沈 ....
凛と向いたその瞳は強く何かを訴えかけていて
硬く引き結んだ口元は何かに耐えるかのように震えている
....
私自身、ともすると自信を失っている。
いや、自信がない訳ではない、自信が限定的になっている。
....
紅の夢が輝く
こんな夜は
鮮やかな黄色のワンピースを
翻して淑女が踊る
蒼い月の冷たい闇が広 ....
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