[143]佐々宝砂[03/30 20:03]★2
もひとつ自動ドアに関するむかしばなし。

といってもこれはそれほど大昔ではなくて五年ほどまえのこと。ところは某工場。ラインのいちばん後ろで、商品入りの箱をパレットに積み上げ、ハンドリフトでぎこぎこ持ち上げようとしていたら、私の目の前の大きな自動ドアに、乗用フォークリフトが突っ込んだ。ドアの前には人がいて、その人はフォークリフトがぶつかった衝撃と、その衝撃によって割れたガラスの雨を両方ひっかぶることになった。血が飛び、ガラスが飛び、しばらくの無言の後、怒声があちこちから飛んだ。私はハンドリフトから手を離して惚けてしまった。フォークリフトが突っ込んだ瞬間、透明な自動ドアのガラス片が舞い散って、それ
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