[35]松岡宮[2006 04/14 00:44]
、自分なりのベストアルバムを作ったことがある方は多いと思います。そのとき、たぶん10曲編制あたりで作ったのではないかと思います。

ところが今は、MDでも長いものは何時間でも入り、1曲1曲はデータとして完璧な形で扱える・・・つまり、アルバムという形式が、アルバムとしてではなく、素材提供のような役割になってきています。

LPがCDになったとき、A面からB面にひっくり返すという前提がなくなり、それによってアルバムの曲編制は「真ん中で切る」ような価値観が無くなったと思います。

自分が音楽を味わうなかで、「そうか、若者文化はこうなっているのか。参考になったな。」という面と同時に「自分のなかでも知らずに音楽の扱い方がパーツ的になってきているんだな・・・」ということを実感する本でした。
戻る