[12]深水遊脚[2013 08/22 16:29]★3
だろうけれど思い込みに閉じている2人の男がどうしようもなく滑稽で、他人のような気がしません。
もうひとつ、「吉備津の釜」の磯良について書いてみたいです。放蕩息子の正太郎と器量のよい娘の磯良が結婚するが、正太郎は遊女に入れ込み、ついには磯良が工面したお金をもって逃げてしまう。それがもとで寝込み、磯良は亡くなった。そして磯良の怨霊により、正太郎と遊女はじわりじわりと恐怖を味わわされ、殺されます。岩井版では磯良の若い頃のことが細やかに描写されます。実の母でさえ嫉妬するほど、どんなことでも良くできる磯良が、困難に直面するのを見てみたい。心の奥深くにそんな邪心を彼女の回りの人たちが持っていたとしたら、その邪心もまた磯良の怨霊を呼び込んだでしょう。
(本文ここまで)
1200字はきついです。だいぶ削りました。意味、通っているかな。
書籍データ
『雨月物語』
著者 岩井志麻子
光文社文庫
ISBN978-4-334-76590-3
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