[20]……とある蛙[2011 05/22 14:18]☆
で やわらかい黒の斑点が見える
とうもろこしの茎だけがさやさや鳴っている
?
冷たい太陽 霜におおわれた空間を貫いて燃える。
草はとっくの昔に凍え死にしている。
なのに何故僕はこんなに見ていたいんだ
ひんやりした木々の樹皮の上を動く陽を?
?
心はひとりで 何本も葉っぱを散らかせている。
根っこに近い小さな生き物とかかわりなく。
この太古からの場所にいて僕は幸せだ
トウモロコシの上から頭を出してこれじゃ絶好の目標だな
もし僕が夕暮れにねぐらに帰る若いけものならば
※ロバート・ブライ詩集 (アメリカ現代詩共同訳詩シリーズ) [単行本] 思潮社
ロバート ブライ (著), Robert Bly (原著), 谷川 俊太郎 (翻訳), 金関 寿夫 (翻訳)
前
次
戻る
削