[305]一番絞り[2004 09/21 09:17]☆
発話させられていることの相克に思いも寄せず、ときには性的な対象として
ときにはマニュアル言語を話すロボットとして、その虚構性をいちいちこの詩の語り手はさも得意げに突っ込んで見せているわけだ。
でも実はこのマニュアル言語を話す「ロボット」の持つ虚構性は、「ウエィトレスの姉ちゃん」たちが自らそう思い込んでいる、
あるいは自らを商品にしてしまうことでそう言わされている、というだけの問題ではなく、
それらの属性がウエィトレスにふさわしいとされている事自体にあるのだけれど、狂言回したる語り手の
体制にへこまされてしまった「事後」としてのオヤジが、ウエィトレスの複雑な分断された存在の点にまで思いが至ってないことは明白だったりするので
そこで俺はがっかりしちゃうんだよなあ。
【ちょっぴしのあとがき】
本論は山田せばすちゃんさんのチアーヌさんへの批評、その第一連目の文脈をそのまんま使わせてもらいました。
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