[249]田代深子[2004 09/14 07:40]★1
摯に何
かを読みとり言語化していくという態度に、やんわりと素手で口を塞ぎにくるような、そ
れこそエロス的接触によるからめとりは、ものを考えるということすら罪悪のように周囲
を黙らせる。
 セックスは理論ではないかもしれない。しかし作品を読むことは作者とセックスするこ
とではない。それはどんなに望んでも言語によって妨げられる。だから、言語で作品の奥
深く入っていくより他にないのだ、ということを、私は考えている。

 これはロゴス偏重なのか。どうしてもそうなるのか。…こうしたトラップにいつも引っ
かかるから、私はフェミニストではない、といつも言うしかないのだ。

(こうしてばたば
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