[22]一番絞り[08/06 20:10]★1
っさい読んでない。
読んでもわからん。
そんなわたしが急に詩に目覚め、詩を学びたいと思って大阪にある某文学学校詩クラスの門を叩いた。
詩について何事かを教えてくれるかと思ったら、いきなり、あたまから合評である。
何も知らないわたしは、だからこそ徹頭徹尾、知ったかぶりで通した。
意外に、これは功を奏したかもしれない。
結局、この学校に三年ほどいて詩の研究科にまで進めた。研究科は日高てるさんが先生をしているクラスだった。
生徒はといえば、今から思うと、そうそうたる面々だった。
鮎川信夫の最後の弟子といわれる、あの川上明日夫までが生徒の中にいた!
川上明日夫はわざわざ電車で北陸から授業に通っていた。
まったくの素人、出鱈目なてんぷら学生はわたしひとり。
ま、その中に今回取り上げた詩の作者、有井いずみさんもいたわけだ。
正直言って、日高てる先生も有井さんの詩にはお手上げだった。
皆目、読解できない。
さて、ど素人、中卒、ど無知のわたしは徒手空拳で現代詩の最先端の詩編を、どうやって
読み解けただろうか?
読み解けなくとも、どうやって、それらしく振舞えたのだろうか?
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