[672]一番絞り[07/16 20:31]
ているだろう?」
「あれは一生懸命自分の考えを確かめているのよ」
「いや、そうじゃないね。一度、確かめたことがあるけど、正確にある一定の時間を置いて喋っている。
これは聴衆に自分の発言に注意を向けさせるための初等テクニックだ」
「まさか」
「いや、曽我さんは北朝鮮工作員に日本語を教える仕事についていたというのだから、
そのくらいのテクニックは身につけているさ」
彼女がどうしてあのような間を置く喋り方を身につけたのか。少なくとも拉致された少女のころからだとは
思えない。
「ちょっと待ってよ、あまりヘンなこと言わないでよ。拉致被害者の会から人権侵害で訴えられるわよ」
「あの会が出鱈
[次のページ]
戻る