[670]一番絞り[07/15 23:39]☆
う点で画期的なものだ、
と、少なくとも世間の狭いわたしは思っている。
これは、使い方によっては怖ろしい破壊力を発揮する。
この本で強調しているのは意見の根拠ではなく、根拠のさらに裏にある論拠である。
たとえばの話、ある会社員が風邪をひいて上司に電話をしたとする。
会社員の話は一見、論理的にみえる。
「風邪をひいて熱があるので、休ませて下さい」
休む理由は風邪、熱だ。
しかし上司はいう。
「熱があるのならアスピリンでも飲んでくればいいでしょう」
会社員「でも、ほとんど歩けないのです」
上司「じゃあ、タクシーを呼んでください」
正当な根拠、理由を挙げたって、議論は延々とつづく。
なぜか? そこで著者は
論拠を示すことが必要なのだと強調する。
どこででもよく目にする堂々めぐりの議論は
必ずこの点でいきずまっている。
それらを事例をあげて事細かに説明し、その場合の脱却法を示唆してくれている。
そういう意味でこの本は、人様と「正しい」議論をする場合には必携であると
おもっている。
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