[545]もぐもぐ[07/12 13:10]
正が、試みられ、そのための努力が続けられている。)

戦争の真の恐ろしさは、局所的に、或いはとても大きな範囲に、無政府状態を作り出すことにある。そこではもはや殺人も死も何ら管理されることはない。厳しく訓練を受けた規律ある軍人が、過度のストレスから、或いは戦場という異常な場所の故に、軽軽しく他者を殺してしまうことも起こる。普段は真面目な市民だった人が、国家のシステムが破壊され、もはや抑制する何ものもなくなったがために、暴力に走り、略奪や暴行を恣にする。

暴力は管理されなければならない。管理されない、目の届かない場所でこそ、暴力はその最大の残虐さを発揮する。そして、無政府状態が広がることは、
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