散文(批評随筆小説等)
オリジナリティの範囲---片岡直子さんをダシにして/藤原 実
 
そのなかで引用されていた片岡さんの文章に、


「詩を書き始めた初期においても、私は、先行の詩人の真似をした経験が無い。振り返って、あの作品はそうだったと思ったことも無い。誰もが知っている先行作品のパロディをするのとは異なり、真似をするとか、なぞるとか、黙って持ってくる、などというのは屈辱的な行為であるし、そんなことをするのなら書かなければ良いと思う。」


というのがありました。
……困ったなあ、というのがぼくの感想なのですが。いや、片岡さん自身がそのような矜持をもって創作活動されるのは結構なことなのですが、これをもってひとの作品の
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