作者からのコメント
>あをの過程さん
詳細なコメントに、大変感謝しています。
私自身十分に読み取れているか自信はありませんが、ご指摘は、テキストの趣旨として、ヘーゲル的な「歴史の目的論」よりも、カント的な目的論(「人を『それ自体』として扱う」、「人を常に『目的』として扱い、『手段』として扱ってはならない」)に類似する記述(「『出来事』を『それ自体』として扱う」)が意図されていた、ということかと今のところ受け取っております。
私が読んでいるレヴィナスという人の議論は、これとはややずれる立場(カント的な「目的論」さえ否定される立場)だと私は理解していますので、書いているものの性質上、この解釈が取られた場合でも、その難点を指摘する形で文章化せざるを得ません。
とても勝手ながら、性質上、あをの過程さんのテキスト本来の良さを、十分にくみ出すことが出来ないことを、大変心苦しく思っています。
「ヘーゲル的な目的論」と取ってしまった点については、そのように解釈することはできない、という、テキスト内的な根拠が提示されれば、その点書き換え、若しくは補足したいと思います。
素晴らしいテキストと、詳細なコメントに、心より感謝致します。有難うございました。
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