ポイントなしのコメント
[ハァモニィベル]
多数の行とコトバを使って書かれていますが、伝わるものが僅少なのは、この作品の一行目から全体に至るまでぜんぶが紋切り型だからです。これだけ行を並べても読者に伝わるのは僅かに >いつだって怖いから >怖くない振りをして >〔…〕武装し戦った という所だけです。 読者に共感されるように書けないコトと、父親から冷たくされたコトは無関係ではないように感じられます。 感想としては「要らない」余計な事だと思いますが、この作品を読む限りでは、一人称で書くのをやめた方がもっと伝わるように書けるのではないかと思います。六歳女児の三人称で書くか、父親の目線で書いたらもっと説得力のあるものになる気がします。 因みに、漱石の『坊っちゃん』では、子供の頃、二階から飛び降りて怪我して帰った主人公に、   「おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと云ったから、    この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。」 という端的な一節で、読者に必要な、情報と情感が充分に盛られている。 こういう表現感覚というか読者への配慮がかなり必要だと感じます。 (私の「人類の日記」を読んで頂きありがとう御座いました。感謝) ---2025/08/05 15:55追記---
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