ポイントのコメント
[洗貝新]
読んでみました。 人妻温泉旅館。とのことだが、民宿でもない、旦那が遠洋船の船乗りで長く家を空けているだけという設定である。 これを本格的な小説として読むならば、旦那と女房の関係。 そして娘のことも全然書き足りてはいないが、そう感じさせてくれるのも話しに引き込まれるからだろう。 概要としてはよく書けていると思う。 メバル、アジ、カワハギ、外道釣りでんなこの主人公は。 というのは置いといても、 一晩宿の代わりをさせてもらうだけで、二千円?いや、二枚とは二万円? ちょっと高すぎやしませんか、旦那様。 田舎町で宿代わりならばせいぜい一枚で充分。 二枚も手渡すとは、貰う相手も気が引けるはず。 〜この人、わたしのことを、あるいは、何か下心が〜と女にしてみれば思うはずで、 そもそも女のほうにもある程度その気がなければいま会ったばかりの男を泊めたりはしないだろう。 まさに人妻温泉旅館。アダルトで隠微な世界観だ。 にしては何度か通うことになるのに〜(そやけどどうしてこんなところに通うてくるんやろうね)〜 こんな台詞を女の口から吐き出すのは今頃になっておかしいとは思いませんか? わたしならば二度目の再会で確実に肉体関係にはなっているだろう。 アダルトな男と女の関係とはそういうものだ。 ただ鬱陶しいのは娘の子と遠洋船から旦那がいつ戻ってくるのか、ということがお互いに心配になってくる。 というのも、主人公は妻帯者なのか、独身であるのか、肝心なことが抜け落ちてますね。 この状況で物語はもっと複雑に展開していくはずなのです。 そして最終章? 記憶の褥。 褥を持ってくるのならば、一度は女を抱くべきだろう。 いや、女も抱かれなければ、この褥は却って不自然で意味の薄い記憶でしか残らなくなる。 作者はこのことを畏れずに書き込んで欲しかった。 〜幸子の肩に手をふれると二人のはげしい吐息が重なり合った。わたしは幸子の火照った頬にやさしく唇を押しあてていた。〜なんちゃって。 セックス描写はなくても、酔った勢いで手を握りあい肌身を相手に委ねてしまう女。 そして〜その恥らいあう二人が見せるシーンくらいは欲しかった。 アダルト温泉旅館なのだった。  失礼。 ※ は? 一応散文小説スタイルでしょう? 作者だけがわかってとーすんの? ※ ははは。雨月物語か。わからないよ。 えらくアダルトなタイトルをもってくるな、と思ったらそういうことか。 怪奇を想像して読めってことね。なら、一読でそれとなくメタメタに匂わせてほしいところがありますよ。たとえノンフィクションにしてもフィクションにしてもさ。僕のようなスケベ爺は人妻温泉と読んだだけで性行為と結びつけてしまうのよ。 ---2025/09/19 16:42追記--- ---2025/09/19 23:18追記--- ---2025/09/19 23:26追記---
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