ポイントのコメント
[Lucy]
「友達 死んだ」の二語文で、肩のかなへびが作り物ではなかったことを知らさせる。 疑問符を覚えても言葉と言葉の隙間を埋めようとしないのは、少年に言語障害があるからでしょうか? 砂場に落ちた砂粒のように連結されないまま背景になっていくのは、さびれた公園を通り抜けていく人々でもあるのでしょう。 謎めいた少年と私の関係もまた連結されないまま、 「見慣れた日常は背景になっていく」という指摘に、 はっと胸をつかれました。 なにも知らず、また知ろうとも思わずに、 気にもとめずに見過ごしていく「背景」のなかに、たくさんの「知らないこと」がある・・ という驚きに。
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