小説『Is it no use crying over spilt milk?』(9)(終)/
 
そんな下らないことを考えているうちに、僕は病院に着いていた。
僕のことなど今はどうでもいい、彼女には先があるんだ。
自分で自分を終わらせてしまった僕なんかには、到底辿り着けないはずの先が。
容態についての説明を受ける。
医者の言葉は難しくて、よくわからなかったけれど



もう彼女の夢は潰えてしまったこと。

馬鹿な僕でもそれだけは理解する事が出来た。


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彼女の怪我は決して軽いものではなく、特に脳へのダメ―ジは深刻だった。
あれから数年が経過した今も尚、懸命なリハビリに励んでいる。
リハビリが出来る程度
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