【短歌祭参加作品】沖縄にて/ピッピ
 

筍の感情 同じ夜ばかり見ているはずの違う自分が


ウミウシを夕餉に出される漢字では書けないような場所に来ている


飛行機が墜落してる茄子を買う少女のようなまなじりをして


「夕空に浮かぶでっかいタコヤキは飛行士だったじいちゃんが食う」


吉野家に友達みたいな人と来て晩飯みたいなものを食べてる


ひとびとは天使が道にこぼしてったプリンのことを気にも留めない


メロンパン彫ってひき肉詰め込んでうぐいすパンと呼ぶのはやめて


台詞のない漫画の中でいちご食う女がいたらそれが犯人


ナタデココ燃やせるゴミか燃やせないゴミかわからぬ海にはクラゲ


俎板の綺麗な侭の台所ナイフと僕と米とそれだけ

  グループ"短歌祭参加作品(ピッピ)"
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