降り来る言葉 XXXIX/木立 悟
 
とあらがいながら
底にあるまばゆさ
光ではないまばゆさを見つめる


血に血を描く迷いのなかで
夜は夜へ笑みつづけている
ひしゃげる指の痛みのなかで
まるで指など無いかのように
つづくものなど無いかのように


たどりつけない近くを歩み
くりかえす日の呪いを願い
願いを呪い 途切れては請い
遠くをなぞるかがやきを視る
音より遅い外殻を視る


指と頭をつなげる道に
蝋はゆうるりと流れている
燃えつづけながら燃え尽きながら
ふいに終わるものを名づけている
ひとりのふりが上手いものらを
さげすむ強ささえ持てずに


星座
したたるもの
応えつづ
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