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にキャップを持ってスプレー缶につける、両手にキャップを持ってスプレー缶につける。
 商品は主に制汗剤か殺虫剤だった。ピンクや黄色、空色といったさわやかなパステルカラーの制汗剤は、見た目にもまだ救いがあるが、殺虫剤はいけない。ガンメタリック地に深緑や赤茶といった毒々しいデザインに「殺虫ゾル」なんて極太のゴシックで書いてあったりして、その上死にかけの害虫が泡を吹いて痙攣しているようなカットがプリントされてあった日には否が応にもテンションも下がるというものだ。
 そんな殺虫剤の調合も仕事の内なのだが、いつもその作業にまわされるのは、少し頭の悪い二人組みで、ボクは心の中で彼らのことを、残念な脳の人と呼
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