「模倣と類似を基準とする「模倣的」芸術から、「形式の感覚」をそなえた「装飾的芸術」へ------ワイルドの要約した現代芸術の動向は、ペイターがモダニズム芸術の印象主義的な傾向を予告するのと同様に、そのフォーマリズム的な傾向をいちはやく予告している。結局のところ、ペイターの印象主義とワイルドのフォーマリズムのふたつの立場はともに、モ [次のページ] 前 次 グループ"『世界の詩論』(青土社)を読む" 編 削 Point(3)