月に、走る。/海月
街頭が射す光の行く末
暗闇の公園を照らす
きらり、輝く
携帯電話の付属機能(メール)
傍に君がいるような気がする
生ぬるい七月の夜風
ゆるり、吹く
夏祭りまで指折り数えられるほど
あれは小学一年生の頃だっけ・・・
金魚すくいで一匹も取れずに泣いていたら
優しいおじさんは一匹くれた
小学生の頃に夏休みの予定を立ていたけど
今はバイトのシフトを考えるだけ
帰りは二十三時を超えるだろう
と、今から愚痴を吐き出す
家路に向かうために自転車を漕ぐ
時間とか常識を飛び越えて
暑さとか宿題を風に流して
僕はあの頃と変わらずに
月に、走る。
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