一週間 ー日曜日・後半ー/海月
君のオルゴールは静かに音色を響かす
今まで聴いた事の在る音の中でも存在感が合った
君は決意に満ちた顔
迷いと運命を受け入れた様な顔
昨日の切ない横顔の面影はない
手紙を読んでくれたんだ・・・
君は声を詰らせて涙を堪えて
川はしたたかに未来(うみ)に流れていた
僕が壊すべき
運命の歯車
すでに軋んで鈍い音を出している
今日の運命を君が曲げたから
一つ、また一つと・・・
静かに流れていく時間の中
僕らはその場に留まる事は出来ない
自分自身が時間と言う存在なのだから・・・
零す涙と小雨は小石を濡らし
ビーダマの様に輝きを帯びている
向こう側は透けて
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