メモ/はるな
ないことばかりでできているので、開示すればするほど、嘘に近くなっていく。(しかし嘘そのものとも呼べないもの。)どこまでも分解される、わたしというものがうすべったく軽くなっていく最中に、体だけが一グラムも減らずにそこにあり続けることの不自然さ。
硬く破裂します。もっと柔らかい時期があった。今の方がすこし楽と思う。すこし楽になった、すごく辛いから。生きていくのは本当に不自然なことと何度も思う。でも理解したいと思うし、そのためには言葉を尽くすしかできない。わたしが使える少しの言葉と、自分の指の間に、温い紅茶、ホットケーキ、ペンやビルや思惑や立秋があり、変化し、何度も、不自然に、生きているなんてへんなの、と書き捨てる。
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