ミーガンテ対エインスベル(五)/朧月夜
ゴーストたちは炎の魔法によって、エインスベルを攻撃してくる。
それに対して、彼女は冷気の魔法をもって応戦した。
魔力同士の戦いでは、いかに相手の攻撃を無力化するかが鍵なのである。
その一方で、ミーガンテは小結界を張って自らを防いでいた。
結界の中から相手を攻撃することは出来ない。
エインスベルは、ゴーストたちとの戦いに神経を集中した。
ゴーストたちに、炎の範囲魔法は効かない。
ゴーストたちには、実体はないからである。
ゴーストたちを倒すには、まずはその影から攻撃しなければいけなかった。
エインスベルは、「ナハト・カリン」の魔法を使った。
これは、相手の影を実体化させる魔法である。
ゴーストたちは、今では実体を持つものとなった。
さすれば、彼らへの攻撃は容易である。エインスベルは、
「ヨーラ・テル」の呪文を使って、彼らを一体一体駆逐していった。
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