ライランテ戦争開戦(三)/朧月夜
アースランテの最前線には、
千人隊長となったアイソニアの騎士が配された。
「ここが、わたしの踏ん張りどころだ。
なんとしても、ラゴスの軍隊に打撃を与えなければ」
アースランテの千人隊長は、その他にも、
エリス・ガザンデ、ゴゴイス・リーゲ、アラス・ロザンなどがいる。
彼らには後続の部隊が任された。
すなわち、アースランテの本隊である。
補給部隊の長には、同じく千人隊長である、ロッハ・ルイが任命された。
この補給部隊こそが、重要な責務を負っていた。
ラゴスはアイジェニアのなかでは、比較的小国である。
しかし、それゆえにこそ、武力に秀でた戦士たちがそろっていた。
彼らが一丸となれば、アースランテの軍隊とて手こずるだろう。
総司令官であるエリス・ガザンデは言った、「くれぐれも油断のないように」
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