アイソニアの騎士の決断(六)/朧月夜
 

アイソニアの騎士は戸惑う、「アースランテ国王は何を考えているのか?」と。
しかし、「しかと承りました。姫様。わたしは今では真にアースランテの人間です」。

アイソニアの騎士は確固とした口調で言った。今ほどの、秘密の開示。
それは、ひとえにわたしのみに許されたものであったろう、と信じるに足りたのである。
(ナディ家とはいかなる家系なのか……)。彼も今、大いなる陰謀に巻き込まれようとしていた。
   グループ"クールラントの詩"
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