盗賊ヨランとの契約(四)/朧月夜
テ戦争のような、
戦乱が起こることを望んではいなかった。しかし。次なる戦争の一つの鍵は、エインスベルであろう。
祭祀クーラスも、それを恐れたからこそ、エインスベルを監禁したのだ。
「世界とは、俺たちの意志によって変えることなど、出来ないものであろう。
一つだけ、教えてほしい。俺たちのこの旅は、本当に俺たちに幸せをもたらすものなのだな?」
「わたしに言えることは、あなたはそこで意外な人物に会うであろう、ということです」
前 次 グループ"クールラントの詩"
編 削 Point(1)