ハーレスケイド、探索(一)/朧月夜
 
あるヨランが率いている
ということに、彼は未だに一抹の不安を感じていたのである。だが、
予想や予感というものは常に裏切られるものである。アイソニアの騎士が嘆息しようとしたその瞬間、

「騎士様。あちらに何かが見えます! あれは一体何なのでしょうか?」
「わめくな、盗賊。俺たちに恐れるものなどあるだろうか。それよりは冷静になれ!」
だが、そこには暗雲が広がっていた。いや、正確には違う。それは彼らにとっては意想外のものだった。
   グループ"クールラントの詩"
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