宝石の星にて/
道草次郎
さかなでした
嘗てわれわれは
暗やみでひしと絡みあう一対の魚でした
今では
そのさかなをたべて暮らします
はい
時が経てば
青天井の惑星というわけです
分かっています
洞窟の奥の
あの猥褻な準星は
そのまま放浪させておきましょう
あなたたちは
まるで矮性の棕櫚の様ですな
所でリゲルが
歌うたう翡翠というのは本当でしょうか
あぁ
チタンの雨があがっても
きっと
ソルの光源は霞む筈です
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