エゴ・エリス? 干ぶどうの菓子で私を力づけ りんごで私を元気づけてください/PAULA0125
捨てぬ故に 我は汝(なれ)の子なり
母上 母上 我を愛し給ふ
我が眼球(めだま)を 差し出し申した 愛すべき母上
その胸吸わせ その手で抱(いだ)き給ふ 我が海よ
乳母(めのと)よ乳母(めのと) 休み時間は 終わり申したか
全ては一時の夢 稚児の児戯
愛しき母 仮初の母 今は我が友と 戻り給ふ
楽しき時 矢の如く過ぎ去る 幼子の時分へ
ほんの戯れ 垣間見た 有り得なかった過去を
その夢は また見られる 七日(なぬか)経てば
その夢のため さもしひ世に 舞ひ戻り
机に縛られ 六日(むひか)の間 老いてゆく
七日(なぬか)後 幼子に戻れると 希望を持ちて
崩れゆく 夢が崩れて 消えてゐく 何てこと
七日後 会ひに来ます 我が母よ
名も顔も知らぬ 我が兄弟を愛されし母上
七日目だけは 我が母に成り給ふ
偉人の顔を 数えて祈り
ああ 恋しきは我が母 名も顔も知らぬ我が母
神よ(デウス) 祝福したまへ(ベネディーカト) 憐れなる我ら(アムロオートネピフィリア)を
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