少年たちの受験戦争記/りゅうのあくび
 
かつてチョースケと云う
ニックネームの先生がいた
いかりや長介にそっくりで
思春期を過ごした
高校で体育を教えていた

受験とは脳内戦争ではなく
知識でも何でも身体全部で
覚えるしかないが
チョースケの教えだ
結局のところ教頭を目指すための
プロパガンダと云われ
もちろん信者などは多くはない

前方へと規則正しく
隊列を組んで前進する
体育の不思議な彼の授業では
行進を教えることが
BESTで楽しいとチョースケは言う

すでにTVでは見られない
コントのような授業に
受験勉強の気を紛らわしながら
同じクラスでは女生徒たちと
一緒に、全員集合!と

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