ねこのだっそう/りゅうのあくび
 
しごとがえり
げんかんのちかくで
むかえる
ねこのまなざしは
ききとして
ふぜいがあり
わらってしまう
えくぼはできる

 *

あめのひ
いえのなかで
よくねむっていたねこが
はれたひのゆうがた
だっそうのけいかくを
ねっているとは
だれもわからず

 *

げんかんの
かざりみたいに
くつばこのうえ
よんほんのあしを
そろえるように
きちんとすわり
ちゃんすをまち
したくする
  
 *

だっそうのげんばで
どあをゆっくりと
あけるとき
ひらくかくどのおおきさ
ちいさなねこのいっぽより
はやくさき
にんげんのふといあ
[次のページ]
   グループ"猫詩集"
   Point(8)