暮れなずむ恋の坂みち/りゅうのあくび
中で
自転車を走らせる
車輪をつなぐ絆のような
愛をふと祈りながら
向かい風でも片想いは
鮮やかな夕焼けに彩られ
もっと前方に向かって
幾つかの恋する丘を越えては
こいでゆく
少しも離れずに
車輪の轍から伸びる
夕陽の永い影を
踏み込むようにして
ひとつしかない恋を
こいでゆく
遠く永い道が
ずっと続く恋の途中
そっと明日の方角へと
架かる橋に向かって
ぐっと強くしなやかに
こいでゆく
もうひとつ坂みちを登ったら
河を渡るアーチ橋が見えてくる
ちょうど夕陽が
薄紅に染まるときの
暮れなずむ夕空は
きらりと橙色に耀いて
胸の奥が切ない
恋する河の流れのうえを
未来に架かる橋の向こうへと
こいでゆく
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