仕掛け時計のある風景/りゅうのあくび
う命は
悠久のはざまにあって
まるで血液が循環する
輪廻のなかで
それは運命と呼ばれる
ものかもしれない
夜明けに昇る
きらめく太陽のひかりを思う
目覚めのときのように
近くを巡っている
世界の終わりには
その輪廻がまわるのを
いつしかやめて
しまうとしても
窓辺からこぼれる
明るい陽射しに
軽い目眩のような
恋人への想いが
散りばめられた愛の欠片
だってあったりする
だから
停まっている
仕掛け時計を見ると
ときめきを覚え
少し胸騒ぎがする
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