美味しいね/るるりら
 
やいなや
「どーん」という音とともに あまいあまい においがして
目を閉じると 周囲は 匂い砂糖の焼けた匂いが
公園のはるかむこうので 風にのって ながれていった
くんくんくん 焼ける匂いの ポン菓子を

袋に おじさんが 一合分のポン菓子だけ小分けにしてくれて
ポン菓子は ほんのり熱を のこしていて
おもわず 頬づり。

それからというもの 
三輪車で再現してみた。三輪車を逆さにして
ペダルをくるくるまわして 車輪に お米と砂糖のかわりの砂をかけて

くるくるくるくる「もう そろそろ いいころだな」 「どーん」
「...いいにおい...」
何時間でも そうしていた
何日も そうしていた
 
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