(ステージ)/はるな
つのステージがあるのだろう、彼らにはどのような許しがあり、彼らの存在はこれから先なにものによって支えられるのだろう、そしてそのすべては鏡のようにわたし自身への疑問となる、わたしは応えなければいけない、早急に、応え続けなくてはいけない。存在するために、わたしは問い続け、こたえつづけなければならない。ステージを消滅させてはならない、自分とそれ以外を同化させてはいけない、同化、たとえばそれを受け入れよう、そのときわたしの皮膚はなくなってしまうだろう、わたしは、わたしを放棄しなければならない、骨の髄まで、そしてそれは、わたしが認識した人びとの存在をほんの少し危うくする行為でもあるのだ。
前 グループ"手帳"
編 削 Point(0)