樹々へのコラージュ/草野春心
 


(煙突)

   獣たちの
   輝いていた瞳は
   もう、眼窩にひそみ
   昼の祝祭は
   夜の灰となり
   細い導管を
   遡る


(車)

   わたしは
   何も考えることなくここに居ればよかった。
  何ひとつ携えることなくここに辿りつけばそれ
  でよかった。壁は遠く、仄かに白い。声を発す
  るのはただ光だけで、名もなき昆虫たちは茂み
  のなかで、我々の細部を食む。
   わたしは、
   何も考えることなくここに居ればよかった。
  点を線へと変え、或いは線を点へ還し、穏やか
  なモンスー
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   グループ"コラージュ×4!"
   Point(5)