海からの光/草野春心
 


  あの時のきみがずっと
  ぼくの傍でねむっている
  少しだけ、雨の匂いをさせて

  笑いながら喋りつづけた
  言葉はむなしい闇にのまれた
  若く優しいだけでいられた
  ほんの束の間

  みえない汽船に揺られていく
  記憶のなかで 何度もぼくは振りむく
  海からの光がきみの頬ではじける



   グループ"春心恋歌"
   Point(7)