【批評祭参加作品】ショートレビュー/相田 九龍
 

■みんなおばけ/小川葉さん■
http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=162619

この作品には作者の茶目っけが存分に含まれている。そこに浸ってみると何度読み返しても面白い。「おばけがいる」というのは「いない」ことなんだろうな、と以前読んだときに思ったが、改めて読み返してみるとこの作品に組み込まれた軽妙なシステムは、「視点移動のシステム」なんだと気付いた。5つの連、ひとつとして同じ視点がない。言ってしまえば別々の5つの物語を組み合わせてこの作品は成り立っている。そして面白いことに「みんなおばけ」なのだ。癖になる。



■君に宛てて/Monk
[次のページ]
   グループ"第5回批評祭参加作品"
   Point(4)