猫のこと/はるな
 
かみのけが生えていてしかるべき場所には、煙草を押し付けたようなやけどの跡がいくつも見られた。でも男の子はすでにそれを隠すことはとうにやめてしまっているようだったし、そもそも最初から隠してはいなかったような態度で椅子にすわっていた。男の子と、その担任はたがいに煙草を吸っていて、男の子は脚をなげだすようにしてすわっていた。太って、肌が荒れてはいても、まつ毛が長いのがわかった。だけれど、わたしはその顔をずっとみていることができなかった。
 そのあと、男の子とわたしと男の子の担任の教師と三人で話をした。たぶん内容はその男の子の卒業の危うさに関してで、だからきちんと残りの日数登校すべきだとわたしがはげます
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